日銀が打ち出した金融緩和を受けて、東京市場では円安株高が進み、国債先物市場では取引が一時ストップしました。
平均株価は一時、600円近く急騰し、4年7カ月ぶりに1万3000円台を回復しました。日銀が4日に決定した金融緩和策でデフレ脱却への期待が広がり、東証1部の売買高は過去最多を記録しました。一方、債券相場は5日午前中、10年物国債が買われ、長期金利が0.315%の過去最低水準まで下落しました。しかし、午後になると、今度は国債の先物を売る動きが活発になり、金利が急騰しました。このため、東京証券取引所は、取引を一時停止する「サーキットブレーカー」を発動しました。リーマンショック後の2008年10月以来の取引停止です。
浜田内閣参与:「アベノミクスの第一の矢(金融緩和)が少なくとも資産市場には強く効くと分かってきたということで、大変良い証拠だと思う」
安倍総理大臣の経済ブレーン、浜田内閣参与はアベノミクスの効果を強調しました。一方、菅官房長官は「市場の動向に注意を払う」と述べ、当面、見守る姿勢を強調しました。