29日に財務大臣が方針を発表し,日本の円と中国の通貨である人民元が、6月にも東京と上海の市場で直接取引できるようになるそうです。
もともと日本円対人民元レートは、ドルを仲介して行われているため、円とドル、ドルと人民元と2度の手数料が必要でした。これからは、直接取引でコストを削減できるというメリットがあり今回の措置は、去年12月の日中首脳会談での合意を踏まえたもので、両国の金融面での協力を進める狙いもあるようです。
27兆5000億円が去年1年間の日中間の貿易総額で、そのうち1%程度が人民元建てだったようですが、今後は人民元での決済が増えることが予想されます。
ただ、アナリストや市場の事前反応は中国が資本規制を行っているため、円と人民元の取引市場の拡大には壁があるという見方も出ています。